毎年冬場の時期になるとインフルエンザのニュースが報道されています。インフルエンザはなぜ冬場に流行するのでしょうか?また治療や予防に用いられるリレンザというお薬について情報をご紹介してまいります。是非ご覧ください。

インフルエンザに苦しむ子供たちのイラスト

ノロウイルスが発見された場合のリレンザの使用

リレンザは抗インフルエンザウイルス薬で、原因となるインフルエンザウイルスに直接作用してウイルスの増殖を抑えます。効果の範囲も比較的広く、一般的なA型とB型インフルエンザウイルスに適応するほか、2009年ごろに発見された新型インフルエンザ(A/H1N1型、タミフル耐性のAソ連型)などにも効果を持っています。リレンザの特徴として粉末状の吸入薬であるため、専用の吸入器を用いてインフルエンザウイルスが増殖している気道へ直接作用させます。
 また、インフルエンザと同時期に流行するウイルスとしてノロが知られています。ノロウイルスは人の手や食品などを介して、経口感染から胃腸で増殖します。症状としてはおう吐・下痢・腹痛などを起こします。インフルエンザとの違いとして、ノロウイルスについてはワクチンが未だないため、治療は患者の回復力を高めるか輸液などの対症療法に限られます。
 そして、インフルエンザとノロウイルスが同時に発見される場合も、両者が体力・免疫の低下に由来するもののため可能性としてあります。しかしながら、実際はウイルス同士の干渉現象によって、同時に症状が重篤化する可能性は少ないものとされています。もし、症状が同時にでた際は、既にリレンザなどの薬があるインフルエンザの症状を抑えながら、ノロウイルスによる症状の沈静化を図るのがお勧めです。これは、インフルエンザが発見から比較的短時間で回復に向かい、反対にノロウイルスは回復までに時間がかかるという特徴がそれぞれあるためです。さらに、リレンザでは、服用手順が気道への粉末吸入のため胃腸への影響が少なく、下痢や嘔吐といった増殖したウイルスを体外に排出する能力を妨げないことも期待されています。